北海道 美瑛町
日本の20%強を占める広大な土地を有し、太平洋・日本海・オホーツク海に囲まれ、豊富な農作物や新鮮な海の幸に恵まれる北海道。季節毎に収穫出来る食材の種類も多く、郷土料理も多岐に渡ります。幅広い世代に愛される「いくらの醤油漬け」や「ジンギスカン」など、全国に定着している郷土料理が多くあります。
宮城県 松島
1年の約1/3が雪に覆われるほど、厳しい寒さを迎える東北。昔から体を温めるため、秋田県で有名な「きりたんぽ」や山形県の「芋煮」など、個性豊かな鍋料理が定着しました。また、冬は体温維持や食料の保存、夏は盛んな農作業での塩分を補給するため、「いぶりがっこ」などの漬物も郷土料理として人々に親しまれてきました。
福井県東尋坊(三段岩)
日本海に面していることから、海産物を使った郷土料理が多くある北陸。特に、福井の「越前がに鍋」や富山の「ます寿司」などが有名です。また、冬の低い気温や降雪がカビの活動に適した湿度により、発酵食品を作るのに適した環境であることから、食材の旨みをじっくり引き出した石川県の「ふぐの糠漬け」や「かぶら寿司」も人気があります。
東京都 浅草
近畿の食文化と比べられることが多い関東の「だし」は、華やかなかつおの香りと力強い風味が特徴です。これは、関東で獲れる魚が薄味のものが多く、旨みと香りを引き出すため濃い味付けが必要だったからと言われています。また、江戸湾(現在の東京湾)の海で獲れた魚を調理した寿司・天ぷら・うなぎ料理を「江戸前」と呼ぶことで有名になりました。
山梨県 新倉山浅間公園
本州の真ん中を走る日本アルプスによって、日本海側・内陸側・太平洋側と、それぞれ独自の食文化を作り上げてきた中部。山菜や川魚など、鮮度の良い食材を携帯するために考えられた新潟の「笹寿司」。温暖な愛知でも長期保存ができる「八丁味噌」を使った「味噌かつ」や「味噌煮込みうどん」など、地域ごとの多種多様な郷土料理を楽しむことができます。
広島県 宮島
山陰(島根・鳥取)と山陽(岡山・広島・山口)で気候が大きく異なる中国地方。温暖な山陽の海では、多彩な海の幸が有名で、300年以上の歴史を持つ広島のかきや山口を代表するふぐやウニなどがあります。山陰は、冬に豪雪にもなることから、鳥取の松葉ガニやしじみなどが特産品です。 広島の「かきの土手鍋」や島根の「しじみ汁」などが有名で、”郷土料理百選”にも選ばれています。
鳴門海峡
北部は四国山地があり、南部は太平洋に面している四国地方。日本で一番大きな内海”瀬戸内”では、サワラやタコ、イカナゴが獲れ、太平洋側では黒潮がかつおやタイなど豊富な海の幸を運んできます。特に、高知の特産品”かつお”を贅沢に使用した「かつおのたたき」や香川の「讃岐うどん」が郷土料理として有名です。
鹿児島県 桜島
温暖な気候に恵まれている九州ですが、実は、北部は南部に比べ気温が低く、冬には豪雪となる地方もあります。気温の違いから、南部では酸味や香辛料が効いた料理が、北部では野菜などを酢や塩で漬けた料理が発達してきました。また、貿易が盛んだったことから、外国の影響を受けた郷土料理もあり、「辛子明太子」は、そのうちの一つと言われています。
沖縄県
小さな島国である沖縄。薩摩や中国との交流も盛んだったことから、おもてなし料理として洗練された”宮廷料理”が確立し、明治以降は一般家庭にも郷土料理として定着していきました。有名な郷土料理としては、特産品である砂糖を使った「サーターアンダギー」や、「ラフテー」など豚肉を使った料理が多くあります。また、豚肉は「鳴き声以外全て食べる」という習慣があります。
おうちで郷土料理を食べるっていいよね。
昔は、お母さんやおばあちゃんから教えてもらったけど、今はなかなか作らない。
でも、家庭での和食文化を繋いでいきたい。
長年作り続けているけど、僕はずっと楽しいと思っているので。
そしてなにより、家庭料理の良さって、”自分量”にあると僕は思う。
レシピ通りに作っても、味が微妙に変わったり、
昔と今で美味しいと感じる分量が変わったりするからこそ、家庭料理は飽きない。
それがいいところだと思う。
ぜひ、気軽に楽しく郷土料理を作ってみてほしい。